今回は、ほんとうの適正露出とは?
この”適正露出とはなにか?”の第1回目で書いたように、
フィルムは人間の視覚よりも劣るので、カメラとしては黒くつぶれず、白く飛ばないちょうど良いところで露出をとらないといけません。しかしこれはあくまでカメラにとっての適正露出なのです。
当たり前のことですが、
機械はどんな状況で写真を撮っているかを理解しているわけではありません。あくまで、入ってきた光の平均を取ることによってなるべく、つぶれないように飛ばないように安全な露出をとるわけです。
これまでは、状況が違っても18%のグレーにもってこれるような露出補正の説明をしてきました。
まずこれが第1段階です。
そしてこれが出来るようになったら、次は露出に自分の意図を反映させていくことが大切になってきます。極端なことをいえば、ほとんど黒くつぶれていても、白く飛んでいても
自分の意図に合っていればOKなんです。かならずしも、ただしい露出というものは存在しません。カメラの適正露出というのはあくまで標準的な露出ということなのです。
この標準的な露出から明るくする、暗くするというのは個々のセンスになります。ですから、常にいろいろなものごとに自分なりのイメージを持っておくことは大切なことです。そのイメージは、かならず自分の写真に反映されてくるはずです。
最後は”好きに撮って!”みたいな感じで、投げっぱなしの感がありますが(笑)、
答えがなくすべて自分で決められるからこそ、写真は難しいし、面白いのだとぼくは思います。みなさんも自分の目線でフォトライフを満喫してくださいね♪
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- 2007/07/15(日) 05:42:54|
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今回は測光方式について。カメラが18%のグレーを基準に露出を決めることが前回までの内容でしたが、その決め方にも種類がいろいろあります。
カメラでの決め方の違いというのは、主にその測光する範囲が違うということです。
特に野外などでは、さまざまな反射率のものが入り混じっているので、この測光方式によりずいぶん露出が変わってきます。
その昔最も一般的だったのが中央部重点測光。これは文字通り、中央に重点をおいて18%のグレーをとる方式です。
一般的にメインの被写体が中央にくることが多いため(もちろんそうでないこともおおいですが・・・)多くのカメラが標準の測光方式として採用していました。
露出補正の効果があらわれやすく、なれれば使いやすい方式です。

これは、スポット測光といい、画面の中心のわずかな範囲で測光をします。強い逆光で人物を撮るときなど、効果を発揮します。
オートフォーカスであれば、基本的にAEロック(露出を一時的に固定するモード)とセットでつかいます。
最後は評価測光。マルチ測光、多分割測光などともいいます。この方式は特殊で画面をいくつかのゾーンに分け、それぞれのゾーンで測光し、すべてのゾーンから総合的に露出を決定します。
CanonのEOS5Dなどは35分割測光という、ものすごい数の測光エリアになっています。
その昔、評価測光はあまり使い物になりませんでしたが、最近の評価測光はかなり賢くなっていて、出た露出に−2/3〜+2/3くらいの露出補正を加えるだけでも、
わりにいい線いきます。もちろん万能ではなく逆光などは弱い気がします。
測光の方式はいろいろありますが、それぞれ得意分野、不得意分野があります。
基本は自分が一番写したいものが、ちゃんと自分の写したい明るさになるか? ということです。そのために、どの測光方式の特性を理解したうえで、選択をしなければなりません。
それはつまり、自分が何をこの写真で見せたいのか? ということに繋がるのです。次回いよいよ、最終回です。
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- 2007/07/05(木) 07:22:56|
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これまで、カメラがどのようなしくみで光をはかっているかを書いてきました。
結論として、測光する際に被写体が18%のグレーの反射率の物体であれば、測光が一番きれいにいくということなんです。じっさい被写体の前にグレーカードをおいて測光し、その露出で撮影するとだいたいいい感じの露出になります。
でもさすがにまいかいまいかいグレーカードを持ち歩くわけにもいきませんよね?
しかし、日本人でほんとうによかった!!わたしたち日本人の肌は反射率18%にかなり近いのです。
まあ日焼けしてまっくろくろになっていたらその限りではありませんが(笑)。ですから困ったとき手をカメラの前にかざし露出をとるだけでもいい感じに仕上がってきます。
昔は仕事のスナップもポジでとっていたんですが(かなり危険ですね)、その全カットの露出をそろえるのにこの方法を使っていました。なかなか使えるのでやってみてくださいね!
ちなみにフジのフィルムパッケージのグリーンは反射率18%になっているそうです。
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- 2007/06/29(金) 06:48:36|
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適正露出についての3回目。
今回は
”色によって反射率はどう変わるのか?”ということを見ていきます。
まずは参考にグレーチャートを見てみましょう。

黒から白になっていくグラデーション。
”このチャートのMと描いてあるところが18%のグレー、つまりカメラの露出の基準となるところです。すべての色をカメラはこの反射率に直そうとするので、黒いものを黒く撮るときはマイナス補正、白いものを白く撮るにはプラス補正。ここまでは前回の内容です。
今日はカラーの反射率を見ていきます。

カラーだと、どの色がどれくらいの反射率なのか分かりにくいですね。ためしにカラーをグレースケールに変換してみます。

これだと一目瞭然!
意外にも赤はすごく反射率が高く、緑は反射率が低いですね。つまり自然をバックに写真を撮りたいというときはわりにマイナス方向の補正が必要になってくるということですね。
また、自然に囲まれた中での人物撮影などは、補正がかなり難しくなってくるということです。そういう時は背景の明るさがちょうど良くなる場所を選んだり、といった配慮が必要になってきますね。
このような色の反射率の特徴を知った上で、
ちょっと露出補正を加えるだけで写真の質が格段に良くなりますので、いろいろ試してみてください♪
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- 2007/06/22(金) 07:16:03|
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ひきつづき”適正露出について”です。
前回、
写真にとっての適正露出とは18%のグレーにすることだ、ということを書きました。
しかしこれは、何でもかんでも18%のグレーにもってきてしまうので、図で示すと・・・

ということになります。
これはつまり、
被写体が白であろうが黒であろうが構わず18%のグレーになってしまうということなのです。確かに、18%のグレーにすれば黒つぶれも白とびもなくなるので安全ですが、人物などを撮るときに背景の明るさがが極端に違うと主被写体である人物にかなり影響が出てきます。

この図のとおり、
背景が白い(明るい)と露出計的には暗くなる方向にむかいますので人物は暗く、背景が黒い(暗い)と明るくなる方向にむかうので人物は明るくなってしまいます。ここで必要になってくるのは露出補正というやつです。
簡単にいうと、
露出補正というのは適正露出にたいして必要な分光の量を足したり減らしたりすることです。先ほどの例でいうと、背景が白い(明るい)場合、人物をちょうどいい露出にするにはプラス(+)補正をしてあげればよく、背景が黒い(暗い)場合、マイナス(−)補正をしてあげればよいのです。
明るい → プラス(+)
暗い → マイナス(−)とおぼえておくととっさのとき便利ですね。
余談ですが、かの森山大道は愛用のリコーGR−1のカメラの裏ブタに”+ オーバー − アンダー”という文字が手書きで書いてあるらしいです。
次回につづきます♪
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- 2007/06/15(金) 07:55:16|
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みなさんシャッタースピードと絞りの組み合わせで光の量を調節するということは分かると思うんですが、
適正露出っていったいなんなんでしょうか?最近のカメラはまず例外なく露出計が付いていて、
一眼レフではレンズを通過してきた光を適正な露出になるように計算しています。ものの色というのは、反射した光の吸収されなかった光の成分が、色として見えるという話を以前に書きました。
(参考記事)話を白黒にするとわかりやすいので、
真っ黒を反射率0%、真っ白を反射率100%としますね。その間はすべて濃度の違うグレーということになります。しかし、これはあくまで人間の目に見える真っ黒から真っ白ということです。
フィルムなどは人間の視覚よりもかなり劣りますので(参考記事)、このすべての範囲をフィルムに記録することは出来ません。ですからカメラとしては黒くつぶれず、白く飛ばないちょうど良いところで露出をとらないといけません。
だから、半分の50%の反射率のグレーだ! とならないところが面白いところで、
自然界の光の反射率を平均すると18%のグレーがその中間の濃度となるのだそうです。次回、適正露出をより詳しくかきますね♪
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- 2007/06/09(土) 08:14:35|
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”写真について”というカテゴリーのわりにけっこう横道にそれていきつつあるので、軌道修正します(笑)
今回からは、”露出について”書いてみます。カメラはシャッターと絞りという2つの機構によって光がフィルムなどの受光部に届く量を調節しています。
シャッターも絞りも1(1秒、F1)を基準にして
シャッター 1 1/2 1/4 1/8 1/15 1/30 1/60 1/125 1/250 1/500
絞り 1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22
となっていて,
ひとつ隣にずれると光の量が1/2もしくは2倍になります。露出補正などで+1、−1というのはシャッタースピードもしくは絞りがひとつ隣にずれて、光の量を2倍もしくは1/2にしたということなのです。(夜の撮影で露光時間が30秒を超えるとシャッタースピードがバルブになってしまいますが、時間を倍にすれば光の量が倍になるということを知っていれば、60秒で+1段の補正、120秒で+2の補正ということを計算することが出来ます)
つまりシャッタースピード1/250でF8と1/125のF11は理論上同じだけの光を受光部に与えることが出来ます。これを表にして分かりやすくしたものが
EV値(Exposure Value) です。
いまはオートが主流なのであまり使うことはありませんが、
あえて普段からマニュアルで露出設定することをぼくはおススメします。というのはそうすることによってだんだんその日の光を見ただけで”あ、今日はISO100で1/60のF5.6だな。”ということが分かるようになってくるのです。
そしてその過程で
光というものをじっくり見るようになるんです。じっくりみてみると、どういう光の状態の時にきれいに写るのかとか、微妙な違いが見えてきます。
この見方は、なれればなれるほど細かな違いが見えてきます。
オートのカメラだとわりと何も考えずに撮ってしまうことが多いので、
長い年月の積み重ねで、光の見方に雲泥の差が出てきます。前にも書きましたが、カメラとヒトの目の性能にはかなりの開きがあるので
(参考記事)、細かな光の違いが分かってくるとカメラにとっての良い光というのが理解できるようになってきます。
最初は時間がかかるとおもいますが、絶対にやってみて悪いことはないので、ぜひ挑戦してみてください♪
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- 2007/05/30(水) 07:57:24|
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前回”空はなぜ青いのか?”ということを書きましたが、その続き。
空の色に関して、もうひとつ気になるのが
”夕焼けはなぜ赤いのか?”ということではないかと思います。
これは、
以前紹介したレイリー拡散で説明がつきます。
この図を見て分かるように、
日中の太陽と地面との距離と、夕方の太陽と地面までの距離はかなり違います。これがどういうことかというと、夕方のほうが日中よりも何倍もの空間を光が通り抜けてくることを意味します。
と、いうことは
それだけ光は大気に触れることになり、散乱されやすい短い波長のものはどこかに飛ばされ、長い波長の赤色などが残ってヒトの目に届くということなのです。ちなみに朝焼けというのもありますが、こちらは空気中に散乱するチリなどが、夕方よりも少ないことから夕焼けほど赤くならないようです。角度や距離で姿を変える”ひかり”。おもしろいですね!↓この記事を見て”なるほど!”と思ったらたら応援してください♪ 喜びます(*^-゚)♪☆
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- 2007/05/13(日) 08:08:23|
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前回、
光を分解するとさまざまな波長(色)になるという話を書きましたが、今回はその続きを。
僕たちがいつも空を見上げては当たり前に存在する空、よく晴れた日にはすっきりと青く澄みわたり、すがすがしい気分にさせてくれます。
でも、皆さんこの
空なんで青いんだろう? ということは考えたことありますか?じつはこれ、前回話した波長が大きく関係しているのです。
波長には長いものと短いものがあるという話をしましたが、光が大気中を通過してくる際、空気の分子に光が当たると
レイリー散乱というものがおきます。
この現象は正確には反射とは違うのですが、結果さまざまな方向にそれぞれの色の光が飛ばされるようになります。
中でも
青色の光はこの散乱され易く、赤色の10倍くらいともいわれています。どういうことかといえば、光は直進する性質がありますので、
太陽方向は、光の進行方向にあたるので、散乱の影響を受けにくく、空はわりと白っぽく見えますがちょっと離れると空が青く見えるのはこの散乱の結果、青の光が見えや易くなっているのです。
つまり空の色は光のいろだったんですね!次回もこの続きです。
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- 2007/05/07(月) 08:28:24|
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今回は電磁波のなかの目に見える光、
可視光線について。皆さんが普段何気なく浴びている光。この光自体に色はありませんが、プリズムという三角柱の物体に白色光を通すと分解され虹色になることを
物理学者のニュートンが発見しました。

つまり逆に言えば、
それぞれの波長の光(それぞれの色)を混ぜると無色透明になるということです。
この無色透明のひかり。これが色の集合体であることは、私たちがものの色を感じる上で、大きな役割を果たします。
普通、私たちは色とは、その物質にもとからついているものだと思っています。しかし実際はそうではありません。
無色透明の光はものに当たると反射をします。その反射した光がヒトの目にはいりものが見えます。
そしてこの反射の際、無色透明の光の中でも
強く反射する色と反射せずに物質に吸収されてしまう色があり、この強く反射した色が、その物質の色としてヒトの目に認識されるのです。ぼくははじめ光が色の波の集合体であることを知っただけで衝撃でしたが、加えて見えている色が、はじめから物質についているわけではないということを知ったとき、
見るということに対する考え方が大きく変わった気がしました。
知れば知るほど、視覚というのは不思議なものです。
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- 2007/04/26(木) 07:41:24|
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